呪縛編 その1
時系列は2007『おまじないの調査...ですか』
補助監督が運転する車の中、任務内容が書かれた書類を見ながら濱浦音羽はそう
呟いた。最近は繁盛期で、呪霊討伐の任務がほとんどだった彼女にとって、この
手の任務は珍しい。不思議そうな顔をしながら書類を見ていた。
『最近、とある高校で人を呪うおまじないが流行っているそうで、今回の任務は
調査と裏で手を引いている呪詛師がいた場合捕縛せよ、との事です』
補助監督は任務についてそう説明すると、車を学校の前に停めた。
『ここがそのおまじないが流行っている高校`淡雪女子高等学校'です。
私は次の任務の送り迎えあるので行きますが、何かあったら電話してくださいね』
補助監督はそう言うと、車を走らせて行った。音羽はそれを見送ったあと、
ゆっくりと高校の門をくぐった。